辰已法律研究所 WEBスクール

要件事実論は、法曹実務において極めて重要です。現行法曹養成制度では、法科大学院課 程
で学習することが予定され、予備試験法律実務基礎科目（民事）の主要な部分を占めます。
この要件事実論の代表的なテキストとして、司法研修所編『改訂 紛争類型別の要件事実』
（法曹会、2006）（以下「類型別」）を挙げられますが、その内容は難解であり、初学者の
理解を困難にしています。
この点、近時刊行された、岡口基一『要件事実入門 紛争類型別編』（創耕社、2018）（以 下
「岡口入門・紛争類型別編」）は、類型別を平易に解説したテキストとして、非常に人気が
あります（なお、同書は、岡口裁判官による辰已法律研究所刊行雑誌「ハイローヤー」へ の
連載がもととなりました（同書はしがき参照）。）。
そこで、今回は、予備試験論文過去問答練、プレ修習起案準備講座などを担当され、要件 事実論
に関して指導経験豊富な辰已専任講師・弁護士の金沢幸彦先生に、「類型別」と「岡 口入門・
紛争類型別編」をテキストとしてご解説頂きます。